自宅兼店舗でサロン開業するのはあり?

自宅兼サロン

自分のサロンを開業する時に考えるのが 「自宅兼サロンで始めるのはアリなの?」ってこと。 最初から店舗を借りると自宅と合わせて家賃が2倍になる。でもお店が最初から上手くいくのかわからないのに、出費だけが多くなるのは正直不安。

そんな理由から自宅兼サロンで検討する人は多いはず。今日はこの疑問を解決するため明確な基準を紹介します。

目次

そもそも自宅兼サロンはありなのか

まず最初にこの点からはっきりさせましょう。というか答えが「無し」ならココでお話終了なんですけどね。もちろん「無し」ではありません。

実際に僕自身、自宅兼サロンで開業希望の方をゼロからサポートしています。そして開業後見事に予約がいっぱいの人気店へと成長しました。

ただ、どんな状況でも自宅兼サロンがOKというわけではありません。自宅兼サロンでも成功するにはいくつかの条件があります。僕自身が開業サポートをする時は、その条件を満たすことができれば自宅と一緒でも充分に上手くいく可能性が高いと判断しています。

というわけで、どんな状況ならOKでどんな状況ならNGなのか仕分けをしていきましょう。ちなみに今回のお話は、すでに成功しやすい開業場所を選んでいることが前提になります。もし、成功しやすい場所選びから初めたい場合は、先にコチラの記事をチェックしてくださいね。

中尾隼人公式サイト
サロン開業の場所を選ぶ時にやりがちな3つの間違い | 中尾隼人公式サイト 解るようでわからない場所選びの基準 自分のお店を持つのにどこで開業するかはとーっても大事。 だけど、どんな基準で決めれば良いのか?その方法や手順は以外に知られてい...

自宅兼サロンでも成功しやすい5つの条件

条件1:店舗がOKな物件であること

賃貸物件には事務所や店舗がOKなものと、居住用のものが存在します。現状は居住専用の物件でこっそり開業されている方も少なく有りません。しかし、このやり方はおすすめしません。

初めて来店される方は、道順やマンションの部屋番号などに不安を抱えて来る方が多いもの。そんな時に看板や表札を出していないと来店前の時点でイメージがマイナスになってしまいます。

生活費を稼ぐくらいのレベルで良ければ居住用でもできなくは有りません。しかし、毎月それなりのお金を蓄えるくらい事業として成功させたいならサロンがOKのマンションやテナントにしましょう。

条件2:サロン用の広さを充分に取れる

お店に必要な設備といえば、施術用のベッドやソファをはじめ、他にもテーブルや棚、ハンガーラックなど多岐に渡ります。自宅兼だけに限ったことでは有りませんが印象を良くするためには、これらすべてを設置してもお客さんの導線をしっかり確保できる広さが必要です。

物がゴチャゴチャしていると、それだけでお見せやサービスが安っぽく見えてしまいます。おしゃれや高級感をだすには、隙間や余裕・余韻がポイント。その意味でも広さの確保も頭に入れておきましょう。

条件3:サロンに適した間取りになっている

オススメの物件間取りは、サロンの間取りが正方形か長方形であること。斜めの部分や、くぼみがあると想像以上にレイアウトが難しくなります。また天井が低いものも窮屈さや雑多なイメージにつながるので避けたほうが良いですね。

この様な変形の間取りだと変形部分がネックになり、そこを起点にレイアウトを考えなければならず選択肢が殆どありません。

その点、四角い間取りだと色々な選択肢の中からベストなレイアウトを決めることができるので自分らしさや理想の店作りを実現しやすいです。

条件4:内装がキレイ・もしくはDIYリフォームが可能

最初からきれいな間取りに越したことはないですよね。ただキレイであることはマストではありません。最近は壁紙の張替えやフローリングの模様替えなども結構手軽にDIYできる時代です。

内装は後から希望に合わせてDIYリフォームすれば良いので、広さや間取り優先させつつ、キレイだったら尚良という考え方で探すと選べる物件の幅が広がります。

条件5:プライベート空間とサロン空間を分離できている

ちょっとお客さんの目線で想像してみてください。ワクワク・ドキドキしながら来店される時に、サロン空間にあなたの生活感がだいぶ見えてしまっている状態だったらどうでしょう?

サロンに求めることは「非日常」や「リフレッシュ感」そして「居心地の良さ」などです。それなのに人の生活感がみえると一気にげんなりしてしまいます。

自宅兼サロンで開業するなら、特に以下のポイントに気をつけながら、しっかりプライベートとサロンの空間が分離できることを確認してください。

見た目を分離する

簡単に言うとプライベート空間が見えていないこと。部屋に郵便受けのチラシや私物が置いてあるのはNG。その他にも例えばキッチン。サロン以外で使う炊飯器などが見える位置にある場合は、目隠し用にロールスクリーンやパーティションを設置できること。

ニオイを分離できている

食べ物のニオイがする。これはダメね。昨日焼いた魚やにんにくのニオイがするなんてもっての外。このあたりにとても気を使わないといけないのが自宅兼サロンの特徴。

後はプライベート空間のニオイが漏れてくるのもダメ。何やらサロン空間とは違った私物の香水などお家臭が漂って来ないように気をつける必要もあります。

音を分離する

特にお子さんなどがいて自宅兼サロンの開業を考えている人にはここは課題。奥からテレビの音が聞こえる、子供がゲームしたりYOUTUBE見てる音が聞こえる。他にも洗濯機の音や「お風呂が湧けました」のアナウンスとか 笑。

友達の家に遊びに来たようなアットホームサロンを目指すなら良いかもしれませんが、殆どの方はそうじゃないはず。おしゃれで高単価なお店を作ろうとするなら、この条件を確実にクリアしないとお客さんは思うようにリピートしてくれません。

自宅目線ではなく店舗目線で物件を選びましょう

いかがでしたか?今まで不透明だった物件選びの基準が明確になったので、お見せの開業が現実味を帯びて来たかと思います。

「コレなら自宅兼サロンで行けそう!」と感じた方もいれば
「やっぱり現実的に一緒にするのは難しいかも」と考えを改めたからもいるでしょう。

大事なことは事前に条件を知って、自分で判断できること。これらの条件を満たしている物件であれば自宅兼サロンとしても充分に集客できる可能性が高いです。

大事なことは自分が住みたいかどうか?よりも店舗として充分に機能できるか?の目線で最初にチェックすること。その上で自分も暮らしていけるか?という順番で考えると決めやすいでしょう。

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